立ち上げの経緯

私は生い立ちや育ってくる過程の中で心の歪みを抱えて生きていました。それを他人に悟られないように必死でやってきました。しかし35歳でカウンセリングの世界に入った時、今まで見ないようにしてきた自分自身の過去と対儀せざるをえなくなりました。

生きているのに生き方がわからない、本当の自分、まともな心はどこにあるのと足掻き苦しみ、そこからは暗闇を彷徨う10数年、いろいろ、ありました。

しかしありがたいことに、今の夫をはじめ“愛のある他人の方々との出逢い”のお陰で、私は生き直しのチャンスを得る事ができました。孤独に暗闇を彷徨っていた10年近くと再生できた体験を語ることは、私と同じように、家族に問題があって自分が生きにくさを感じながら生きている方達のお役に立てるのではないかと考え、ずっとその方法を模索していたのです。

2016年11月、とある勉強会に夫と共に参加した時の事です。そこで「TEDConference」のジョハン・ハリ「依存症間違いだらけの常識」という動画を観たのです。http://digitalcast.jp/v/22965/(この動画は是非観てみてください、15分弱です/TEDConferenceとはアメリカ合衆国のニューヨーク市に本部があるLLC。毎年大規模な世界的講演会を開催している非営利団体で講演者には非常に著名な人物も多い/wikipedia)

この講演の中で彼が最後に言った「依存症の対極にあるのはしらふではない。依存症(addiction)の反対は繋がりである(connection)」この言葉を聞いた時全身に衝撃が走りました。

私がカウンセリングをしてくる中で、依存症問題に限らず心の問題の解決法として一番大事なことは「繋がり」であると思っていて、現にカウンセリングによって元気を取り戻せた方達へのアプローチは、それだけ、と言ってもいい位「繋がりの関係」を主としていました。(会員の声/カウンセリング体験記を参照)

それが世界的な講演会で発表されたとあらば尚更に、これまでの自分の認識に対して強い後ろ盾を得たような、それで良かったんだ!と後押しされたような気持ちになり、とても勇気が湧いてきました。その瞬間に、“よし、あった会をやっていこう”という決心がつきました。

早速夫とあった会で何をしたいのかについて考えました。それは、これまで通りの私らしいカウンセリングと、そして私が生き直しをはかれた経緯“そのもの”をしたい、と思いました。そしてちょっと長くなるけれども会の名前もそれでいい、ということで『愛と繋がりで人は生きる』を実践する “あたたかい会” (通称あった会) にすることになりました。