カウンセリング体験記

たかしくん

私には体のある部分に辛い状態があり実陽さんとはカウンセリングで出逢いました。まず私は最初にイメージ療法という治療を行って頂きました。イメージ療法とはどういうものなのか、はじめは全く想像がつきませんでした。

少し暗くした部屋の中で床に横になり実陽さんの声に導かれるように意識を深く落としていきました。呼吸を整えリラックス状態になってから実陽さんの問いかけに対し自分の頭の中に様々なイメージを膨らませていきました。その世界から続いて、今度は私を来世の世界にいざなってくれました。イメージで見る来世に行った私は、自分の役割や自分の使命等が次々と見えてきました。そこには家族や友達が楽しそう話しており、実家で飼っていた犬二匹までが楽しそうに私に話しかけてきました。そのイメージから汲み取った今の自分に向けてのメッセージはなんでしょう?と実陽さんに聞かれ、始めは皆が「元気を出して。一緒に頑張ろう!」と言ってくれているようだと答えました。しかし、“このイメージにはもっと深い意味があるはずだからもう少し自分の心と対話してみて”と言われ、ふっとこんなことに気が付きました。私がイメージした家族との温かい場面は“私自身が妻や家族や友人達を笑顔にしてあげたい”という気持ちの表れだと感じました。実陽さんに出会う前までは病気のことで周囲に心配をかけてばかりでしたが、これからは気持ちも明るく前に進んでいる姿を周囲に示し“私がみんなを笑顔に出来るようにしていきたい”という意味が込められているのではないかと思えてきました。実陽さんの心理療法を受け、自分には支えてくれる家族や友達がいて今まで心配をかけた分、今度は自分が皆を笑顔にしたいと思う気持ちに気が付きさらに気持ちを前に向けることが出来ました。それから症状がみるみるよくなり、こんなにもカウンセリングで成果が出るとは思ってもいませんでした。全てのことに対して実陽さんは「変われたのはあなたの力」と言いました。私は、“自分の気持ちが前向きに変われば辛く悲しかった出来事も乗り越えていける。そして人にはその力があるんだな”ということに気づくことができました。

さくらさん

約20年もの間「父親、目上の方とは吐き気や不安が出て食事ができない」について悩んでいたので、実陽先生と初めてお会いした時、私は正直半信半疑でした。(先生、ごめんなさい)カウンセリングを受けたところで治るのだろうか、と。

あの日、時間はあっという間にすぎてしまいました。長時間にも関わらず先生はずっと私の話を聞いてくれました。そして一度も否定的な言葉を口に出されませんでした。私は今まで「食べられない辛さ(本当は楽しく食べたい)」を母親には話していました。しかし「気のせい」「私ならもったいないから食べるけど」といった返答をされ、深く傷ついていました。そして、今までずっと一緒に生活している母親でさえ理解してくれない悩みなど、他人は当然理解してくれないだろうと考えていました。また、「食べる事」は普通の人にとって息をする事と同じくらい“当たり前”のことなのに私は当たり前の事さえできない。とも考えていました。

けれど、実陽先生は初めて会った私の悩みや今まで誰にも話していなかった家族への思いなどを全部聞いてくれました。そして理解してくれました。全部話したとき、心の中にあったぐちゃぐちゃと絡まった感情たちがすっきりほどけたようなすっきりとした気分になりました。

先生とお会いしたその少しあとに会社の飲み会があり、刻々と開始時間が近づいてきて私はいつもの不安で吐き気が止まらずパニック状態に陥っていました。そのとき、ダメ元で実陽先生にメールをしたらすぐに返信がきました、時間があれば少しでも電話で話をしましょうと言ってもらい、仕事を抜け出して電話をしたらすぐに出てくれました。この瞬間に私の不安はなくなりました。どう書いたら伝わるか分からないのですが、「私が不安な時、実陽先生はすぐそばにいてくれる。私の気持ちに寄り添ってくれている。」と確信したのです。わずか数分の通話だったと思いますが、あの瞬間にわたしの悩みや不安は消えてしまいました。そしてこの後の飲み会ではそこそこ食べられたのです!

今まで食事への不安は誰にも話さず長い長い年月、じっと一人で耐えていました。そこに私の気持ちを理解してくる、共有できるみはる先生という方が生まれました。この安心感は私の不安を包んで消してくれるのです。ここから私の症状は劇的に良くなりました。

それと、初めてお会いした時いただいて帰った、ひよこ。今もいつもカバンに入っています。ひよこの存在は実陽先生とのつながりを可視化できるものだと思っています。あのひよこは先生の分身みたいな役割を持っていて、先生とのつながりを確認できるお人形です。私は先生といつも繋がっていると感じています。こうして、先生と繋がっているからこれからの私は大丈夫。

スモークさん

私には40年近く胸につかえてきた悩みがあり、それは「夏」という季節に顕著に現れるものでした。今年の夏はそれがどうにもこうにもやり過ごせず、思い切って実陽さんに電話をして話を聴いてもらうことにしました。

―「幼少の頃から、空腹を感じているのにレストランで料理が運ばれてくると何故か緊張して箸が付けられず、そのくせせっかくの料理をきれいに食べなければと焦り、食べる行為が苦行のように感じられることがありました。いわゆる良い子を装い、親がせっかくお金を出してくれたのだから、と食べ残すという失敗ができない子どもでした。小学校の給食、中学校や高校で母が作ってくれたお弁当、大学のサークルや社会人となってからの会食など折に触れて、その苦行を自分に強いてきました。その悩みの元として考えられたのは、赤ん坊の頃に母乳を直ぐに離してしまったらしく、その後普通の食事になってもいわゆる〝食の細い子〟で、標準(平均)が幅を効かせる世相で育ったためか、祖母や母から痩せを気にされ続けて育ちました。そのため食欲不振=痩せてしまう(標準から外れてしまう)という事態に陥ることを非常に恐怖と感じ、それと同時に〝この問題は根性で克服する〟と自分に檄を飛ばしていたので、結果、苦行となってしまうのだと思います。今年は特に仕事の負荷が大きかったので、夏が来ることに不安を強く感じていました。そして本格的に厳しい暑さが始まり程なく、一週間位朝食と昼食時に例の苦行に陥り、これはもう自らの根性論ではどうにもならないと観念してご相談させてもらうことにしました」。―

このような私の話を聞き終えた時、実陽さんは私にこう言ってくれました。「もうおばあちゃんやお母さんの〝親心〟から解放されても良くないですか?孫や息子としてではなく〝自分〟で生きてもいいのでは。40年も、お2人の思いを気にし続けて生きて来たのだから、もうあなたは十分頑張ったでしょう」。私はその言葉を聞いて「そうなんです、そうなんです、そうなんです!」と思わず言ってしまいました。電話を切ってから「そうだよな、もうそれで、いいよな」と自分に向かって言いました。

電話から3日間ほど経ち、仕事場でこんなことがありました。職場の後輩たちのことを考える内容の打ち合わせの時、なぜか人のためを思って真剣に頭を巡らせていたら自分の中にじわじわ〜っと〝エネルギー〟が湧いてくることを感じられました。その日の昼食も一週間ぶりに普通に美味しく食べられて、それもとても不思議でした。そこからは、多少不調があってもそのことにとらわれ過ぎることなく、〝周りのことを思うことで元気でいられる自分〟に変わっていました。不思議なことが起きました。 夏の苦行は遠くに過ぎた昔のこと、来年からは祖母や母をより強く思う季節になっていければいいな、と思います。

まこさん

アルコール依存症で自殺未遂にまで至った夫に何とかカウンセリングを受けて欲しいと思っていました。でもそれは難しく、実陽さんに聞いてみたら「あなたが受けることでも十分」と言われ、半信半疑でカウンセリングを始めました。

今までの辛かった出来事、我慢していた思い、自分の中のありのままを二時間吐き出しました。その間ずっと黙ってうなずいて聞いていた実陽さんでしたが、私の話しの最後に、「1番辛いのは、誰なんだろうか」とボソっと言いました。それは、今までの全てが音をたてて崩れるようなショックな言葉でした。

夫を精神病、うつ病、アルコール依存だという意識の元で診断し、投薬や入院治療を繰り替えしてきた今までの、いくつかの有名なお医者さん、カウンセラーの先生は私や家族に多くの慰めをくれ同情の言葉をかけてくれました。夫は精神のおかしくなっている病人であり、家族を困らせている厄介な行動は全て病気のせい。一日も早くまともな医者と出逢ってなんとかしたい、その一心で生活してきていた私達家族はみんなして、夫の犠牲になっているような感覚でいました。しかし、実陽さんの見方は全く逆でした。

月に2回のペースで続けたカウンセリングでは、夫が何を考え、何にイライラし、何に不安を抱いているのか。何に悲しみ、苦しみ、言葉にならない叫びについて、一つ一つを実陽さんは私の心に問いかけてきました。そうしているうちに、表面に見えていた夫の暴言は家族に対してのSOSで、今まで私のしてきた事は上部のことに振り回されていただけで、夫にとって逆の方向へ事態を悪化させる事だったということにだんだんと気づいていきました。家族のうち誰か一人でも夫の気持ちを理解して心の奥底に寄り添うことができていれば・・・。全てが反省でした。

それからは、語る事の少なくなってしまっていた夫から、時折発せられる言葉を一生懸命聴くようにしました。そんな中ある時ふいに夫の口から〝いろいろとありがとう〟という言葉が返ってきたのです。その時私は今までゴメンナサイと泣きながら夫に謝る事ができたのでした。

カウンセリングの途中経過で一回飲酒もありましたし、病院で知り合った女性と深い関係になっていた事も聞かされました。その度に私の心は傷つき悲しみましたが、今までの怒りや憎しみとは違って自分の中でそんな夫を許そうとする感情も芽生えていました。カウンセリングを受ける前には考えられなかった自分の姿です。

今、夫は新しい会社に勤めて何とか休まずに通っています。部屋に篭もって魂の抜かれた人の様になっていた姿が夢の様です。初めてカウンセリングを受けた時には、当事者である夫が直接カウンセリングを受けなくても本当にいいのだろうかと思っていたのですが、〝私が変わる事によって夫が変わる〟という事を実陽さんはわかっていたから私にカウンセリングをしてくれたんだと思いました。合計6回のカウンセリングで毎回自分が変われるきっかけがあったように思います。

話す事で生きるエネルギーが沸いていて、もし、あの時カウンセリングと出会っていなかったらば、主人も私もまだ苦しいままだったかも知れません。私に人間の大事な部分を気づかせてもらってありがとうございました。この貴重な体験を無駄にしないように、日々人の言葉や心の動きに気づける人になりたいと思っています。以前より強く優しい人間になれたような気がします。